ノミなんて小さいから大丈夫だろう。と放置していると、愛犬が大変なことになります。
ここではノミの症状や取り方、予防方法をご紹介します。
犬のためにも、ノミに対する正しい知識をつけておきましょう。
目次
犬のノミについて
ノミは、犬の体温や二酸化炭素を感知して、犬にくっつきます。
くっついた後、犬の体上で卵を産んで繁殖します。ノミは1日に20~50個もの卵を産むのです。想像しただけで背筋が凍ります。
ノミの寿命は120日といわれていて、その間、卵を産み続けるのです。
そして更に恐ろしいことに、卵は犬の体からポロポロと落ちるので「気づいたら家中がノミの卵だらけ」なんていう恐ろしい事態もあり得ます。
犬の寝床やお気に入りの場所にはノミとノミの卵がある可能性が高いので、日々清潔にするようにしましょう。
野良ネコからネコノミをもらうことが多いです
犬のノミの症状と対処
ノミにかまれると、皮膚が赤く炎症し、痒くなります。放置しているとアレルギー性皮膚炎になり、激しい痒みと脱毛などの症状が出ます。
また、ノミが媒介となって「条虫症」という寄生虫に感染し、下痢や嘔吐の症状が出ることもあります。
対処方法としては、放置するのではなく、早期に動物病院へ行ってみてもらうようにしましょう。
ノミがこれ以上発生しないように対策も必要です。
ノミがいることが分かったら、すぐにシャンプーをしましょう。犬の寝床や毛布なども全て洗いましょう。
今いるノミを減らすことが大切です。
また、全てのノミを除去するのは難しいので、「動物用医薬品」を使用すると効率よくノミを駆除できます。
犬の首の裏側に塗るだけなので簡単です。
最近では医薬品に対する耐性を持つノミも見つかっているので、注意しましょう
犬のノミの見つけ方
ノミはとても小さく、体長はわずか2ミリ程度です。しかも、普段は犬の毛に隠れているので、なかなか見つけるのには苦労するかもしれません。
ノミが付いているかどうかを判定するためには、ノミの糞を探すのがいいでしょう。
目の細かいブラシで丁寧に犬の毛をすいてみましょう。
もしかしたらこの時に逃げ回るノミを見つけることができるかもしれません。
そして、毛をすいている時に、黒っぽい小さい粒があったら、それを濡らしたティッシュの上に置いてみます。
しばらくして、その粒が赤茶色になったら、それはノミの糞である可能性が高く、ノミが寄生している証拠でもあります。
犬のノミの取り方
まず最初に、ノミは手でつぶしてはいけません。
ノミの体内には寄生虫が潜んでいる可能性があり、ノミを手でつぶすと、その寄生虫がツメなどに入り込み、人間も感染してしまう危険があります。
掃除機で吸い取るようにしましょう。
犬のノミの予防対策
飲み薬・塗り薬でノミ予防
よく通販などでノミ・ダニ予防薬というものが販売されています。
効果がないとはいえませんが、これらの薬は「医薬部外品」であることがほとんどです。
「医薬部外品」よりも「動物用医薬品」や、動物病院で処方される薬を使用した方が、はるかに効果が高いです。
通販で犬用の薬を購入する際は「医薬部外品」なのか「動物用医薬品」なのかを見極めて購入するといいでしょう。
シャンプーでノミ予防
シャンプーはノミ予防にはとても大切です。犬の体についたノミの卵などを除去することができます。
しかし、シャンプーをしているから大丈夫、という訳でもありません。
シャンプーで全てのノミを完全に取り切るのは不可能なので、安心は禁物です。
掃除機でノミ予防
犬の寝床や、お気に入りの場所にはノミがいる可能性が高いです。普段から掃除機を念入りにかけるなどして、ノミやノミの卵を除去しましょう。
洗濯でノミ予防
犬のベッドや毛布などを60度以上のお湯で10分以上洗うと、ノミを死滅させることができます。
洗った後は直射日光を当てて干しましょう。直射日光によって、ノミの卵や幼虫が死滅します。
洗えない素材のものでも直射日光で干すだけで全然違います。