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愛犬にノミやダニは寄生させたくないものです。ノミやダニはそこら中に潜んでいるので、ノミダニ自体を除去するのは難しいでしょう。
ダニがついているからって、取ればいいというものでもありません。
今回は、犬に寄生する主なノミ、ダニの種類や、引き起こされる症状、取り方、予防対策をご紹介します。
犬のためにも、ノミダニに対する正しい知識を身につけておきましょう。

犬に寄生する主なダニの種類

  • マダニ
  • ヒゼンダニ
  • ニキビダニ
  • 耳ダニ

犬のダニの症状

マダニの症状

マダニに寄生されると、痒みが発生します。
また、マダニは血を吸いますが、自身の体重の200倍もの血を吸うことができます。
小型犬など、体内の血の量が少ない犬種は、マダニによって貧血になることもあります。
大型犬でも数匹のマダニに血を吸われると貧血になることもあるほどです。
しかも、マダニは吸血した箇所に唾液を流し込むので、そこからアレルギー性皮膚炎を起こすこともあります。

ヒゼンダニの症状

ヒゼンダニは、寄生すると皮膚の中に潜りこんでしまいます。
潜りこむ時に開けた穴が強い痒みを引き起こします。
耳やお腹などの毛が少ない箇所に炎症を起こしたり、血のかさぶたが出ることがあります。

ヒゼンダニは人にも影響します。家族も痒いようなら要注意です。

獣医のコメント

ニキビダニの症状

ニキビダニは元々親から受け継いでいるダニです。体調を崩したりして過剰に増殖した場合、脱毛したり、ニキビのような塊が発生します。
さらに症状が悪化すると、皮膚に湿疹ができ、ただれることもあります。
ニキビダニが増殖すると、激しい痒みを伴います。放置して発症してから1ヶ月程度すると、気管支肺炎などを引き起こす可能性もあります。
若いときに発症した場合と、歳をとってから発症した場合で、症状や対処法が異なります。
早めに動物病院へ連れていくようにしましょう。

耳ダニの症状

耳ダニは強い痒みを伴います。犬が地面に耳をこすりつけていたり、耳を掻くことが多い場合は注意が必要です。
耳ダニに寄生されると、耳垢が黒っぽくなります。放置しておくと外耳炎や中耳炎になる可能性があります。
耳そうじを日頃からしてあげるなど、耳を清潔に保つようにしましょう。

耳ダニは若いころに出やすいです。家に迎えてしばらくは特に注意してください

獣医のコメント

関連記事:犬の耳掃除

犬のダニの取り方

ダニは種類によって寄生している場所や寄生方法が異なります。そのため、ダニの種類によって取り方が異なります。
ここでは、種類別にダニの取り方をご紹介します。

マダニの取り方

マダニは血を吸うとかなり大きくなり、人が見たり触ったりして存在に気づくことが多いです。
しかし、マダニが付いていたからといって、そのまま取ってしまうのはよくありません。
マダニの爪や口の一部が犬の体内に残ってしまい、炎症を起こす可能性があるからです。
マダニを取るための専用のピンセットが市販されているので、自分で除去する場合はそれを使用しましょう。
また、動物病院へ行って取ってもらうこともできます。
その際の費用は、動物病院によりますが、1500円~2000円程度の動物病院が多いです。
しかし、マダニの取り代とは別に、炎症抑止薬やダニ予防薬なども一緒に処方されることがあります。
マダニ取り代+炎症抑止薬+ダニ予防薬の合計費用は8000円前後になることが多いです。
動物病院は安心して任せられますが、今後もマダニに寄生される可能性はあります。
費用を考えると、専用のピンセットを購入して、家に常備しておくといいでしょう。
また、「え、ピンセットで自分で取るの?なんか怖い・・・。嫌だな。」と思う人は、首筋に垂らすだけで48時間以内にマダニが落ちるという薬もあります。
塗るだけなので、簡単にマダニ対策ができます。試してみてください。

 

ヒゼンダニの取り方

ヒゼンダニは目で見えないほど小さいダニです。
そのため、手では取ることができません。
ダニを殺す薬を投与して駆除します。
また、ヒゼンダニは非常に感染力が強いダニです。一度駆除しても完全に死滅していない可能性もあり、駆除後も経過観察が必要です。

ニキビダニの取り方

ニキビダニは非常に小さく、体長は0.2ミリほどです。そのため、手で取ることができません。
ダニを殺す薬を投与して駆除します。
薬についても、1回投与して終わりということはなく、継続治療が必要なケースが多いです。
アトピー性皮膚炎を発症していると、更に治療期間が長くなることもあります。
獣医師に相談して、早期治療をするようにしましょう。

耳ダニの取り方

耳ダニは耳垢を食べて繁殖するので、まずは犬の耳を掃除しましょう。
また、犬の周囲のもの(おもちゃやベッドなど)にも耳ダニがついている可能性があるので、掃除・洗濯しましょう。
これを繰り返すことで耳ダニを除去しやすくなります。

犬のダニの予防対策

普段から気をつける予防方法

草むらを歩かない

マダニは草むらに多く生息していて、散歩などで犬が草むらに入った時に寄生します。
散歩では草むらを避けるなどすると、マダニが寄生する可能性を低くできます。
また、散歩後にマダニが付いていないか、全身をチェックしてあげることも大切です。

皮膚を清潔に保つ

皮膚に古い角質や皮脂などが付いていると、ダニが増殖する可能性があります。
普段から皮膚を清潔に保つことで、増殖を予防できる上に、ダニに気づくこともできます。

皮膚病「疥癬症(かいせんしょう)」の犬に近づかない

「疥癬症(かいせんしょう)」はヒゼンダニに寄生されると発症することが多いです。ヒゼンダニは動物から動物へと伝染するので、体を痒がることが多い犬には近づかないようにしましょう。

タヌキからもらうことが多いので、タヌキが家の近くにいる人は要注意

獣医のコメント

家を清潔に保つ

ダニは、清潔な場所には潜伏しません。また、ヒゼンダニにいたっては動物の体外では数日しか生きられません。
犬の周囲の環境を清潔に保つことで、ダニに寄生されるリスクを減らすことができます。

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