目次
ブラッシングの大切さ
ブラッシングをしてあげることで、犬の毛並みが美しくなりますよね。ブラッシングは飼い主と犬との大切なコミュニケーションでもあります。
さらに、ブラッシングには様々な効果があります。
ブラッシングによって、犬の血行がよくなり、皮膚炎をおこしにくくすることや、ノミやダニの予防にもなります。
また、すでにダニなどが付いてしまっていた場合の早期発見にもなります。
他にも、リンパ節の腫れや、犬の異常に早く気づけるなど、ブラッシングはいいことづくしです。
是非愛犬にやってあげるようにしましょう。
ブラッシングを行うタイミング
基本的にはいつでもいいですが、散歩に行く人は、散歩の後がオススメです。
散歩で付いた汚れも落とせるし、散歩で付いてしまったノミやダニなどに気づくこともできるからです。
散歩後の習慣としてブラッシングをしてあげるといいでしょう。
ブラッシングの頻度
基本的には1日1回ブラッシングをしてあげましょう。飼い主さんと犬とのコミュニケーションの時間でもありますし、毎日ブラッシングすることで毛玉などを予防することもできます。
ブラッシングの順番
ブラッシングは、デリケートな箇所を最後に行うようにするのが基本です。
胴体→首・胸→お腹→頭→手足といった順番です。
ブラシの種類
犬のブラッシングは、犬の毛の長さや毛並みによってブラシを代えて行うのが良いブラッシングのやり方です。
ブラッシングのやり方を紹介する前にブラシの種類について簡単に記載します。
スリッカーブラシ
くの字型の針金がびっしり付いたブラシで、ソフトとハードがあります。
主として換毛期における犬の毛すき、もつれや毛玉ほぐしに使用します。
強くブラッシングすると皮膚を傷つけてしまうので、優しく持って使用します。
獣毛ブラシ
豚毛、猪毛、馬毛、混合型などの種類があります。
静電気が生じにくいという特性があり、被毛にまとわり付くほこりなどを取り除きます。
コーム
長毛種のブラッシングに使用することが多いブラシです。毛並みを整えたりするのに使用します。
ピンブラシ
ゴムの土台の上に先端が丸まったピンがびっしりついています。皮膚を傷つけずに被毛の手入れできるという特性があります。櫛の目は細目と粗目があります。
ラバーブラシ
柔らかいゴム製で抜け毛やほこりの除去に使用します。柔らかいので、被毛を手入れできると同時に皮膚に対するマッサージ効果もあります。
スクラッチャー
他の被毛に絡まっている抜け毛をかき集める時に使用します。
犬のブラッシングの方法・やり方
ブラッシングは、毛の根元から丁寧に優しく行うことが大切です。
犬の毛の長さによって使用するブラシを代えながらブラッシングするといいでしょう。
長毛犬種
長毛犬種は毛が長くなるタイプの犬です。マルチーズ、シーズー、プードル、ヨーキーなどの犬種が含まれています。
長毛犬種は以下のようにブラッシングを行いましょう。
① スリッカーブラシで抜け毛を取る
根本からブラシを通すのではなく、毛先から徐々に根本に近づいていくようにしてブラッシングを行いましょう。
最初から根本にブラシを通してしまうと、毛玉や抜け毛が引っかかって、皮膚にダメージを与えてしまいます。
② ピンブラシもしくはコームで毛を整える
仕上げとしてピンブラシやコームで毛並みを整えましょう。
短毛犬種
短毛犬種にはダルメシアン、ボストンテリア、ボクサーなどの犬種が含まれます。
① 獣毛ブラシで抜け毛を取る
長毛種のようにスリッカーブラシを使用してしまうと、スリッカーブラシの先端が皮膚を傷つけてしまいます。
たまにスリッカーブラシを万能ブラシとして、全犬種使用できます、という表記をしているサイトも見かけますが、短毛種にスリッカーブラシは合わないので注意しましょう。
また、短毛種には長い毛がないのでピンブラシやコームで毛を整える必要はありません。
長毛種よりもブラッシングは簡単ですね。
ワイヤー犬種
ワイヤー犬種には、トイプードル、ミニチュアシュナウザー、ウェストハイランド・ホワイト・テリアなどの犬種が含まれます。
毛がくりくりっとしたタイプの犬種です。
① スリッカーブラシで抜け毛を取る
注意点は長毛犬種と同じです。
ワイヤー犬種は、抜け毛多い時期(換毛期)は抜け毛が他の毛に絡まりやすいです。そのため、換毛期に抜け毛取りを行う場合は、スクラッチャーを使用するといいでしょう。
② ひげや眉毛の手入れ
コームを使用して、目や鼻を傷つけないように丁寧にブラッシングをします。
毛玉がある場合
毛玉がある場合は、無理にブラッシングをすると犬が痛がります。
無理にブラッシングするのではなく、根本をおさえてハードなブラシを使用してほぐしましょう。
犬の毛玉が出来やすい箇所は以下の通りです。
- 足先
- 四肢
- 胸
- わきの下
- おなか
- 耳の後ろ
- お尻
- しっぽ
- 口の周り
犬がブラッシングを嫌がる場合
犬がブラッシングを嫌がる理由を考えてみましょう。
大体の場合は、
- 手足を触られるのが嫌
- ブラシをオモチャだと思っていて、遊びたい
- 以前のブラッシング時に痛い思いをした
という理由が多いです。
手足を触れるのが嫌な場合
普段から手足に触ることになれさせてあげましょう。
「お手」を覚えさせても良いですし、手足を握らせてくれたらご褒美をあげる、でもいいです。
そうやって普段から手足に触れていれば、ブラッシングの時も手足を触らせてくれます。
また、手足をブラッシングさせてくれたらご褒美をあげたりしても効果的です。
ブラシをオモチャだと思っている場合
しつけの分野にもなりますが、オモチャとそうでない物の区別をつけさせてあげましょう。
オモチャとブラシを一緒に置いてみて、オモチャで遊び始めたら褒めてあげる、ブラシで遊び始めたら「ダメ!!」と言ってとりあげる。ということを繰り返し行い、ブラシで遊んだらダメだと分からせてあげましょう。
以前のブラッシング時に痛い思いをした場合
飼い主さんのブラッシングの方法が悪かったということですから、まずは飼い主さんが正しいブラッシングの方法を学びましょう。
そして、無理にブラッシングをするのではなく、ちょっとずつブラッシングをしてみて、ブラッシングをさせてくれたら褒めるようにしましょう。
徐々にブラッシングする範囲を広げていき、ブラッシングは痛くないよ、と分からせるといいでしょう。