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犬のワクチンの必要性
ワクチン接種の目的は、感染症の予防です。ワクチンを接種しておくことで、感染症のウイルスへの抗体・免疫力を作ることができます。
ワクチンを接種したことで100%感染症を防げるわけではありませんが、ワクチンを接種しないと感染症のリスクが極端に上がってしまうため、ワクチン接種は必須といえます。
犬のワクチンにはどんな種類がある?
一言にワクチンといっても、様々な種類の感染症用のワクチンがあります。
犬のワクチンが必要な主な感染症は以下です。
- 狂犬病
- 犬ジステンパー
- 犬パルボウイルス感染症
- 犬伝染性肝炎
- 犬伝染性喉頭気管炎(通称:ケンネルコフ)
- 犬パラインフルエンザ(通称:ケンネルコフ)
- 犬コロナウイルス感染症
- 犬レプトスピラ感染症(カニコーラ型・出血性黄疸型・ヘブドマディス型)
5種混合ワクチンというワクチンがありますが、これは狂犬病を除いた上5つのワクチンを含んでいます。
下2種類も含んだ7種混合ワクチンというワクチンもあり、外出や散歩が多い犬、アウトドアやドッグランに行く犬は7種混合ワクチンを接種しておいた方が良いといわれています。
犬のワクチン接種の時期について
ワクチンの接種時期については、一概に「この時期に接種するべき」と言うことができません。
動物病医院や獣医師の方針や考えによって若干の時期の差が出てきます。
ここでは、「この時期にワクチンを接種した方が良い」という意見が多い時期についてご紹介します。
子犬の時
子犬の時は、混合ワクチンを接種することが多いです。
混合ワクチンの接種時期は以下です。
- 生後2ヶ月に1回目の混合ワクチン接種
- 生後3ヶ月に2回目の混合ワクチン接種
- 生後4ヶ月に3回目の混合ワクチン接種
子犬は、母親から母乳という形で免疫力をもらっていますが、母乳からもらった免疫力は生後2,3ヶ月で消失します。
その結果、子犬の体内から免疫力が落ち始めるのです。
その免疫力の低下を補うために、生後2ヶ月に1回目の混合ワクチン接種を行います。
また、3回もワクチン接種する理由は、1回の接種で免疫がつかない可能性があるからです。
3回ワクチン接種することで、免疫力を安定してつけさせる必要があります。
また、上記混合ワクチンとは別に、「狂犬病のワクチン」があり、
生後91日以上の犬は、毎年1回狂犬病のワクチンを接種する必要があります。
成犬の時
子犬の時の3回目の接種の1年後に4回目のワクチン接種を行います。
その後、1年に1回のペースでワクチン接種を行い、免疫力を保つようにすることが多いです。
親切な動物病院だと、最後のワクチンから1年経つくらいの時期に、ハガキなどで「そろそろワクチン接種の時期ですよ」と通知してくれます。
しかし、動物病院や獣医師によっては、成犬になってしまえばワクチン接種は2、3年に1回でいいという方針の人もいます。
海外では成犬はワクチン接種不要と考えている人が多い傾向にあります。
ワクチンで一度抗体がついても、時間が経過すると抗体が低下することもあります。
当サイトでは1年に1度のワクチン接種をオススメします。
犬のワクチンの料金は?
ワクチン接種の料金は、1回あたりおよそ4000円前後であることが多いです。
犬のワクチン接種後
副作用は?
ワクチンの副作用として、発熱・嘔吐・下痢などがあります。
また、ワクチンを接種した箇所が赤く腫れたり、かゆくなることもあります。
少し症状が重い場合だと、顔が腫れることもあります。
ワクチン接種の3日後までは犬の様子をよく見てあげるようにするといいでしょう。
また、最も副作用が重い場合は、「アナフィラキシー反応」といって、呼吸困難や痙攣を起こし、死に至る場合があります。
この反応については、予防接種後30分以内に起こるので、だいたいの動物病院では、予防接種後30分は待機しているようにいわれます。
ここまで書くと「副作用があるのは怖いな・・・」と思うかもしれません。
しかし、実際にワクチン接種で副作用が起こる確率は1%未満といわれています。
また、副作用のほとんどは皮膚の症状です。
アナフィラキシー反応が起こる確率は0.1%未満ともいわれています。しかも、アナフィラキシー反応が起きてもすぐに対処すれば命の危険はありません。
安心してワクチン接種を行いましょう。
どうしても心配な人は、担当獣医師に一度相談してみましょう。
散歩は行ってもいい?
ワクチン接種後は安静にして、激しい運動は避けるようにしましょう。
シャンプーはしてもいい?
シャンプーも、散歩同様避けるようにしてください。
犬によってはシャンプーで興奮したり騒いだりしてしまうためです。